有限会社テレワークコミュニケーションズは3月4日、同社が提供する「ARIQUI.NET」の顧客情報が外部に漏えいしたことが判明したと発表した。これはアクセスログの解析により判明したもので、同社サービスの管理者用画面に対して1月12日のサーバーメンテナンス以降、本来設定されているべきアクセス制限が設定されていなかったという。同社サーバ管理者の人為的ミスによるもの。同社では、他社ドメイン管理サービスへの移管(指定事業者変更)を依頼。現行システムそのままでのサービス再開はないとしている。外部からアクセス可能な状態にあった管理者用画面に対して、2月24日2時40分頃、特定のIPアドレスから脆弱性スキャンに類似した集中的なアクセスがあり、その中で、登録されている顧客情報を全件取得するコマンドが実行され、同情報が取得された。漏えい件数は2,048件(重複54件、現利用者921件)で、同サービスの利用登録をした顧客の「管理者ID」「管理者パスワード」「ドメイン名」「管理者組織名」「管理者名」「管理者所在地」「管理者電話番号」「管理者FAX番号」「管理者メールアドレス」が漏えいした。また、パスワード情報についても暗号化処理を施すことなくサーバ内に保管されていたことから、前記コマンドにより他の情報とあわせて取得されたという。