独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は2月24日、Adtrustmediaが提供する「PrivDog」にサーバ証明書の検証不備の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSSによる最大Base Scoreは8.5。PrivDogは、Man-in-the-Middle(MITM)プロキシをインストールすると同時に、ルートCA証明書を新規インストールする。MITMプロキシ機能はNetFilter SDKを使って実装されているが、「PrivDog 3.0.96.0」は、NetFilter SDKのSSLサーバ証明書の検証機能を使用していない。そのため、スプーフィングされた、またはMITMプロキシ経由のHTTPSアクセスであっても、Webブラウザは警告を表示しない。この問題により、偽装されたWebサイトにHTTPS通信を行ったり、HTTPSの通信の内容を傍受される可能性がある。JVNでは対策方法として、開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートするか、Privdogをアンインストールすることを呼びかけている。