このようなCTF競技は、ハッキング技術を競うものだが、セキュリティ技術者の育成、スキルアップ、情報交換などを目的に世界中でさまざまな大会が開催されている。アメリカ ラスベガスで開催される「DEF CON CTF」は20年以上の歴史を持つ有名な大会だ。SECCON CTFも日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)が主催し、大手通信事業者やITベンダー、セキュリティベンダーなどが協賛している。また、総務省、経済産業省、警察庁など官公庁も後援者に名を連ねている。
今回は、米国、ロシア、ポーランドの強豪チーム、中国、台湾、韓国からも参加があり、そのうち米国の「PPP」はDEF CON CTFで2年連続の優勝を果たしているチームであり、ポーランドの「Dragon Sector」は世界CTFランキングで1位のチームだ。昨年は日本のチームが優勝しているが、今年は海外トップクラスのチームの参加もあり、混戦が予想されていた。優勝した韓国チームは、初日に防御ポイントを稼ぎ、攻撃ポイントも安定して積み重ね、並み居る強豪に打ち勝った。