アップデートで対応する脆弱性は「CVE-2015-0310」で、メモリアドレスのランダム化が原因でメモリの内容を読み出される可能性があるというもの。すでに実環境でこの脆弱性を悪用する攻撃が確認されている。本脆弱性の影響を受ける製品は、Windows版およびMacintosh版の「Adobe Flash Player 16.0.0.257およびそれ以前」「13.0.0.260およびそれ以前の13.x」、Linux版の「Adobe Flash Player 11.2.202.429およびそれ以前」。本脆弱性は3段階の中間となる「2」としてアナウンスしている。
また、アドバイザリは「CVE-2015-0311」の脆弱性に関するもので、悪用されるとシステムがクラッシュし乗っ取られる可能性がある。すでに実環境で、Windows 8上のInternet ExplorerおよびFirefoxを狙うドライブバウダウンロード攻撃が確認されている。本脆弱性の影響を受ける製品は、Windows版およびMacintosh版の「Adobe Flash Player 16.0.0.287およびそれ以前」「13.0.0.262およびそれ以前の13.x」、Linux版の「Adobe Flash Player 11.2.202.438およびそれ以前」。パッチは1月26日の週に公開される予定としている。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》