1.概要Microsoft Windows には、win32k!xxxMenuWindowProc 関数の実装に起因してシステムがクラッシュしてしまう脆弱性が報告されています。システムにアクセス可能な悪意あるユーザに利用された場合、ブルースクリーンを発生させ、システムを不正に停止される可能性があります。現時点 (2014 年 12 月 15 日) では、この脆弱性を解消するパッチが公開されていないため、Microsoft よりパッチが提供されるまでの間、以下に記載する緩和策等を実施し、今後の動向に注意することを推奨します。2.深刻度(CVSS)CVE-ID 未割り当てのため、現状なし3.影響を受けるソフトウェアサポートされる全ての Microsoft Windows OS※1 Windows 10 Technical Preview ビルド 9879 も影響を受けます。4.解説Microsoft Windows には、ウィンドウやグラフィックなどを管理する Windowsカーネルモードドライバ (win32k.sys) が実装されています。Microsoft Windows の win32k.sys には、xxxMenuWindowProc 関数を呼び出す際に xxxMNOpenHierarchy 関数からの戻り値を適切にチェックせずに、戻り値が示すメモリ領域を参照してしまう問題が存在します。この脆弱性を利用することで、システムにアクセス可能なローカルの攻撃者はブルースクリーン (BSOD) を発生させ、結果としてシステムをサービス不能状態にする可能性があります。なお、この脆弱性は 0-Day エクスプロイトとして Kedamsky が 2014 年 11 月 22 日に Exploit Database に公開した問題となります。5.対策現時点では、この脆弱性を解消するパッチは、リリースされていません。このため、システムにアクセス可能なユーザを信頼できるユーザに制限するなどの緩和策を実施することを推奨します。6.ソースコード(Web非公開)(執筆:株式会社ラック サイバー・グリッド研究所)※Web非公開該当コンテンツ閲覧をご希望の方はScan Tech Reportにご登録(有料)下さい。Scan Tech Reporthttp://scan.netsecurity.ne.jp/archives/51916302.html