一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は10月21日、「Drupal」の脆弱性に関する注意喚起を発表した。DrupalにはSQLインジェクションの脆弱性があり、この脆弱性を悪用することで、リモートの攻撃者は任意のSQLコマンドを実行することが可能となる。結果として、影響を受けるバージョンのDrupalが稼働しているWebサイトを改ざんしたり、管理者アカウントを作成する可能性がある。影響を受けるバージョンは、「Drupal 7.31 およびそれ以前」で、Drupal 6系は影響を受けないとのこと。JPCERT/CCで検証を行った結果、この脆弱性を用いて作成したDrupalの管理者アカウントにてDrupalへログインを行い、モジュールの設定変更などを行うことでWebサーバの実行権限で任意のPHPコードを実行できることを確認したという。JPCERT/CCでは対策として、Drupalより公開されている本脆弱性を修正したバージョン「Drupal 7.32」を、十分なテストを実施の上で修正済みバージョンを適用することを勧めている。