インシデント報告件数、前四半期から微増--JPCERT/CCレポート(JPCERT/CC) | ScanNetSecurity
2024.03.29(金)

インシデント報告件数、前四半期から微増--JPCERT/CCレポート(JPCERT/CC)

JPCERT/CCは、2014年7月1日から9月30日までの四半期における「インシデント報告対応レポート」および「活動概要」を公開した。

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一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は10月9日、2014年7月1日から9月30日までの四半期における「インシデント報告対応レポート」および「活動概要」を公開した。インシデント報告対応レポートによると、同四半期にJPCERT/CCが受け付けたインシデント報告件数は4,638件(前四半期は4,517件)と3%増加した。各報告に含まれるインシデント件数は4,388件(前四半期は4,260件)と前四半期から増加、サイト管理者などに対応を依頼した調整件数は2,125件と、前四半期の2,134件から0.4%減少した。前年同期との比較では、総報告数で54%減少し、調整件数は12%減少している。

インシデントの内訳は「スキャン」に分類される、システムの弱点を探索するインシデントが44.4%、「Webサイト改ざん」に分類されるインシデントは22.1%を占めた。また、「フィッシングサイト」に分類されるインシデントは9.5%を占めている。フィッシングサイト全体では、金融機関のサイトを装ったものが69.2%、ポータルを装ったものが8.2%を占めている。

本四半期に報告が寄せられたフィッシングサイトの件数は417件で、前四半期の509件から18%減少した。また、前年度同期(469件)との比較では11%減少した。国外ブランドを装ったフィッシングサイトの件数は189件と、前四半期の226件から16%減少した。活動概要では、「STOP!パスワード使い回し!キャンペーン」「脆弱性を識別するCVE 番号の新体系による採番の公表」「Android セキュアコーディングセミナーをインド Delhi とBangalore で開催」「サイバーセキュリティ対策活動への協力者に感謝状贈呈」をトピックに挙げている。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

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