独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は10月6日、Brocadeが提供する仮想ルータ「Brocade Vyatta 5400 vRouter」に、複数の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。JPCERT/CCによる脆弱性分析結果によると、CVSSベーススコアは9.0となっている。「Brocade Vyatta 5400 vRouter versions 6.4R(x)」「同 6.6R(x)」「同 6.7R1」には、OSコマンドインジェクションの脆弱性(CVE-2014-4868)、不適切なアクセス制御の問題(CVE-2014-4869)、不適切な入力確認(CVE-2014-4870)の脆弱性が存在する。この脆弱性が悪用されると、権限を持たないログイン可能なユーザによって、任意のOSコマンドを実行されたり、機微な情報を含むファイルへアクセスされたり、root権限を取得される可能性がある。現時点で対策方法は公開されておらず、JVNではデフォルトのシステムユーザ名およびパスワードを変更するなどのワークアラウンドを実施するよう呼びかけている。