アカマイ・テクノロジーズ合同会社(アカマイ)は10月1日、2014年第2四半期「インターネットの現状」レポートを発表した。本レポートでは、「Akamai Intelligent Platform」の収集データに基づき、固定回線およびモバイルネットワークの接続速度、ブロードバンド普及率、全体的な攻撃トラフィック、世界各国での4Kへの対応、IPv4の枯渇とIPv6の採用状況、代表的なウェブプロパティやデジタルメディアプロバイダにおけるトラフィックパターンなどの世界的な主要統計データに関する見解が示されている。レポートによると、世界的な平均接続速度は前期比で21%増加した。世界の平均接続速度は4.6Mbpsとなり、初めて4Mbpsの「ブロードバンド」閾値を超えた。2014年第2四半期にアカマイが攻撃トラフィックの発信源として観測したのは2014年第1四半期から33カ国減少し、161の国・地域であった。観測された攻撃トラフィックの最大の発信源は今四半期も中国となった(43%)。2位のインドネシアは前四半期比で倍増の15%に達し、3位の米国は第1四半期の11%から13%への微増となった。アカマイのユーザから2014年第2四半期に報告されたDDoS攻撃の件数は、第1四半期の283件から270件に減少している。これは、2四半期連続の減少で、前年比で15%減少している。最も減少したのはアジア太平洋地域であり、前四半期比で23%減少し、世界各国から報告されたDDoS攻撃の25%を占めている。3位のヨーロッパ、中東およびアフリカ(EMEA)は14%の微減となり、報告されたDDoS攻撃の18%を占めた。第2四半期に、ハイテク部門への攻撃は60%増と上昇傾向を示し、公共部門への攻撃は最も減少し54%減を記録した。ただし、アメリカ大陸の攻撃件数は11%増を示し、報告された全攻撃の57%を占めている。