IPA(情報処理推進機構)およびJPCERT/CCは13日、ウェブサイト運営者および管理者に対し、改めてウェブサイト改ざんに対する点検と備えを呼びかけた。 JPCERT/CCによると、2014年1月~6月の期間に報告を受けたウェブサイト改ざん件数は、2,624件。件数そのものは減ってきているものの、依然として月平均400件程度の改ざんの報告が続いているという。またこの数字は報告があったものだけのため、実際の被害は、さらに多いと見られる。昨年は6月時点でウェブサイト改ざんの報告件数が過去最多に達し、その後9月にかけて高い水準が続いていた。 IPAでは、横ばいが続いている原因として、ウェブサーバ構築に使用されたソフトウェアが古いバージョンのまま運用されている点を指摘。今年も9月を控え、同じ時期の改ざん増加を懸念して、改めて注意喚起を行ったとしている。 具体的な対策としては、最新バージョンへのアップデートおよび、サポートが継続している製品への移行、管理端末用のOSやアプリケーションの最新状態への更新、ウェブサイトを更新できる端末の限定、SQLインジェクション攻撃への対策などがあげられている。