少数のパスワードを使い回すユーザは93%、一方で管理方法のリスクも認識(トレンドマイクロ) | ScanNetSecurity
2024.03.29(金)

少数のパスワードを使い回すユーザは93%、一方で管理方法のリスクも認識(トレンドマイクロ)

トレンドマイクロは、パスワードの利用や管理の実態を調べるWebアンケート調査の結果を発表した。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
トレンドマイクロ株式会社は6月12日、パスワードの利用や管理の実態を調べるWebアンケート調査の結果を発表した。本調査は、ID/パスワードでのログインが必要なWebサービスの利用者518名を対象に5月29日から30日までの期間で実施したもの。本調査において、回答者の4割以上がWebサービスへログインするためのパスワードを手帳やノートに手書きでメモして管理していることがわかった。また、回答者の約7割が自分のパスワード管理にセキュリティ上リスクがあると認識していた。

Webサービスを利用するためのパスワードに関しては、複数のWebサービスでパスワードを重複して使いまわしているユーザが93.1%にのぼっており、リスクの高い状況であるとしている。少数のパスワードを使い回す理由については、「異なるパスワードを設定すると忘れてしまう」(74.7%)、「異なるパスワードを考えるのが面倒」(46.5%)と、異なるパスワードを設定することへの課題が浮き彫りになった。

パスワードの管理方法では「手帳やノートにメモする」が最も多く(44.2%)、「書いたり、保存せずに覚えておく」(36.5%)が続いた。Webサービスのパスワードというデジタル情報の管理に、手書きのメモや、記憶に頼るという、アナログな方法をとるユーザが依然多いことがわかった。一方で、「現在の自分のパスワード管理方法ではセキュリティ上リスクがある」(70.1%)と、多くの回答者が現在のパスワード管理方法に課題を認識していることも明らかになっている。同社では「アカウントリスト攻撃」の例もあることから、ひとつのマスターパスワードで複数のID/パスワードを管理できるパスワード管理ツールなどを活用することで、安全にWebサービスを利用することを勧めている。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

Scan PREMIUM 会員限定記事

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定記事特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×