日本マイクロソフト株式会社は6月11日、2014年6月のセキュリティ情報を公開した。公開されたセキュリティ情報は事前通知通りの7件で、最大深刻度「緊急」が2件、「重要」が5件となっている。修正された脆弱性は、CVEベースで66件となっている。今回発表された内容は以下の通り(深刻度順)。「緊急」MS14-035:Internet Explorer 用の累積的なセキュリティ更新プログラム(2969262)要再起動MS14-036:Microsoft Graphics コンポーネントの脆弱性により、リモートでコードが実行される(2967487)要再起動「重要」MS14-034:Microsoft Word の脆弱性により、リモートでコードが実行される(2969261)再起動が必要な場合ありMS14-033:Microsoft XML コア サービスの脆弱性により、情報漏えいが起こる(2966061)再起動が必要な場合ありMS14-032:Microsoft Lync サーバー の脆弱性により、情報漏えいが起こる(2969258)再起動が必要な場合ありMS14-031:TCP プロトコルの脆弱性により、サービス拒否が起こる(2962478)要再起動MS14-030:リモート デスクトップの脆弱性により改ざんが起こる(2969259)再起動が必要な場合ありこのうち、MS14-035(CVE-2014-1770、CVE-2014-1771)は脆弱性が一般に公開されていた。企業ユーザに対しては、適用優先度「1」のMS14-034(Word)およびMS14-035(Internet Explorer)については至急適用を進めるよう呼びかけている。