チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ株式会社(チェック・ポイント)は6月3日、2013年に組織のネットワークを侵害する全世界を席巻した主要なセキュリティ脅威について解説した「チェック・ポイント セキュリティ・レポート2014年版」を発表した。本レポートはチェック・ポイントが有する各種機関とサービスの共同調査および122カ国の9,000以上のセキュリティ・ゲートウェイから、のべ200,000時間以上のネットワーク・トラフィックをモニターした調査と分析に基づいたもの。レポートによると、マルウェアが年々飛躍的に増加しており、調査対象となった組織の84%でマルウェアを検出した。2012年には14%の組織が2時間に1回の割合でマルウェアをダウンロードしていたが、2013年は58%の組織で平均10分に1回となっている。また、2013年はより高度で巧妙、かつ耐性の高いマルウェアが出現しており、未知のマルウェアが埋め込まれた感染ファイルのダウンロードが2013年6月から12月の期間で1件以上発生していた組織は33%、感染ファイルの35%はPDFであることがわかった。その理由として、新手の難読化ツール「クリプター」により、マルウェア作成者はアンチマルウェア・ソフトウェアによる検出を免れるようになったことを挙げている。