独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)は4月17日、Apache Struts2 の脆弱性(CVE-2014-0094)対策について注意喚起を発表した。Apache Software Foundation が提供する「Apache Struts」は、JavaのWebアプリケーションを作成するためのソフトウェアフレームワーク。Apache Struts のバージョン 2.0.0 から 2.3.16 には、ClassLoaderを操作される脆弱性が存在し、2014年3月に対策されたバージョン 2.3.16.1 が公開された。この脆弱性を攻撃するコードが公開されているという情報提供があり、IPAで再現検証を実施した結果、Webアプリケーションの動作権限内で情報の窃取や特定ファイルの操作、およびWebアプリケーションを一時的に使用不可にできることを確認した。また、攻撃者が操作したファイルに Java コードが含まれている場合、任意のコードが実行される可能性がある。本脆弱性は悪用される可能性が高いため、IPAでは至急対策を実施するよう呼びかけている。