1.概要Openbravo ERP には、XML の解析処理に起因する情報漏えいの脆弱性が存在します。Openbravo ERP のアカウントを有するユーザに当該脆弱性を悪用されると、Openbravo ERP が設置された Web サーバ上の情報を窃取される可能性があります。2.深刻度(CVSS)3.5http://nvd.nist.gov/cvss.cfm?name=CVE-2013-3617&vector=(AV:N/AC:M/Au:S/C:P/I:N/A:N)&version=23.影響を受けるソフトウェアOpenbravo ERP 2.5 およびそれ以前のバージョンOpenbravo ERP 3.0 およびそれ以前のバージョンなお、Openbravo ERP は、3.0MP26.1 のようにさらに細かいバージョンで管理されています。筆者が確認した範囲では、3.0MP26 は未対策で 3.0MP26.1 は対策されていました。4.解説Openbravo ERP は、Openbravo 社が提供する、中小企業向けの業務を支援するソフトウェアです。Openbravo ERP には XML の解析処理に不備があり、XML 外部実体参照が有効になっているため、細工された XML データを送信することで、サーバ内の情報を窃取されてしまう脆弱性が存在します。この脆弱性は、XXE (XML eXternal Entity) Vulnerabitity とも呼ばれています。Facebook や Google のサービスにも XXE の脆弱性が存在していました(*1)(*2)。受け取った XML データをどのように処理するのかによって、脆弱性を悪用された場合の影響が異なります。今回の Openbravo ERP の脆弱性は、OpenbravoERP にログイン可能なユーザが、Openbravo ERP の動作権限でサーバ上の任意の情報が取得可能です。サーバのアカウントを有していなくとも、OpenbravoERP のアカウントを有していれば、サーバ上の情報を窃取することが可能になります。(*1): http://thehackernews.com/2014/01/facebook-hacker-received-33500-reward.html(*2): http://www.securatary.com/Portals/0/Vulnerabilities/Google/Google%20XXE%20Attack.pdf5.対策Openbravo ERP の最新バージョンにアップデートすることで、この脆弱性を解消することが可能です。以下の Web サイトより、最新バージョンが入手可能です。Openbravo ERP | Free Business & Enterprise software downloads at SourceForge.nethttp://sourceforge.net/projects/openbravo/なお、修正内容は下記ページで確認が可能です。devel/pi: changeset 21008:b975d72dec38https://code.openbravo.com/erp/devel/pi/rev/b975d72dec38be6c7a9ca8444a98db8924647c1a6.ソースコード(Web非公開)(執筆:株式会社ラック サイバー・グリッド研究所)※Web非公開該当コンテンツ閲覧をご希望の方はScan Tech Reportにご登録(有料)下さい。Scan Tech Reporthttp://scan.netsecurity.ne.jp/archives/51916302.html
Microsoft Internet Explorer の CTreeNode オブジェクトの取り扱いに起因する解放済みメモリ使用の脆弱性(Scan Tech Report)2014.3.5 Wed 8:00
Microsoft Internet Explorer の CMarkup オブジェクトの取り扱いに起因する 0-Day エクスプロイト(Scan Tech Report)2014.2.26 Wed 8:00