独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は2月10日、Apache Software Foundationが提供する「Apache Commons FileUpload」に、DoSの脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。Apacheが提供する複数の製品に使用されているため、Apache Tomcat以外の製品も、本脆弱性の影響を受ける可能性がある。「Commons FileUpload 1.0 から 1.3 まで」「Apache Tomcat 8.0.0-RC1 から 8.0.1 まで」「Apache Tomcat 7.0.0 から 7.0.50 まで」「Apache Commons FileUpload を使用するその他の製品」には、マルチパートリクエストの処理に問題があり、当該処理が無限ループになる脆弱性(CVE-2014-0050)が存在する。この脆弱性が悪用されると、細工されたリクエストを処理した際に対象のシステムを応答不能な状態にされる可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートするよう呼びかけている。