株式会社ラックは2月5日、セキュリティ啓発情報「意図せず導入されるソフトウェア ~その存在と動き。把握していますか?~」を公開した。本コンテンツは情報セキュリティ月間を受け、日頃から知っておくべき重要な情報を随時提供していくために新設したもの。意図せず導入されるソフトウェアと、そのソフトがどういう動きをしているのかを把握しているか問いかけている。昨年末に話題になった「Baidu IME」や「Simeji」のクラウド入力という機能が、日本語変換の入力内容をメーカーに送信していた問題では、意図せずにこの製品が導入されていて、一連の報道で初めて使用していたことを知ったケースが多く見受けられたという。PCの購入時から導入されているケースや他のソフトウェアに添付されていたケースも多く、どのような機能を持つのかも把握できない状況となっている。機能を無料で提供する対価としてユーザの情報を吸い上げることを許諾書に記載している場合もあるが、ほとんどのユーザがそれを読まないという現状もある。さらに、同社の情報漏えいチェックサービスによるユーザのネットワーク調査の一環で見つけた事例では、ユーザのブラウザに導入されていたプラグインが大量にPOST通信を発生させていた。あるブラウザプラグインでは、複数の種類の「Webアクセスの履歴」を外部サーバに送信していた。これを機に、自分が使用している(システム管理者においては、組織内で使用されている)ソフトウェアがどのような機能を持っているかを確認してみるよう提案している。