株式会社ラックは11月13日、「ラック レポート 2013 AUTUMN」を発行した。本レポートは、昨今の情報セキュリティ事故の頻発による企業のセキュリティ意識の高まりを受けて、同社が把握しているセキュリティ関連の情報と情報システム関連の技術情報などを掲載したもの。レポートは季刊ベースで刊行され、同社Webサイトから無償でダウンロードできる。今号では「システムの安定した稼動」をテーマに、同社各部署の技術者の意見を整理している。同社の事故対応支援チーム、サイバー救急センターの佐藤氏は、セキュリティに注目が集まるのは、安定稼動を阻害するリスクとしてのウイルスや企業ネットワークへの侵入行為などを未然に防ぐために、セキュリティ対策が必須の手段となったためとする一方で、事故対応でシステムを止めることは「基本中の基本」としている。システムを止めることは業務を止めることになるが、事故に遭ったシステムを動かし続けることによるリスクを認識すべきとしている。また、システムを安定稼動させたいならば、このような状況に陥らない次善策が重要であると述べている。レポートでは「システムの安定した稼動」について、サイバー救急センター、フォレンジックチームの関氏、セキュリティコンサルティング部門の田中氏、ペンテスト技術部の須田氏、JSOCのアナリストである品川氏と庄子氏、システム第一事業部の竹内氏、システム第三事業部の阿部氏、ビジネスディベロップメント本部の芝井氏が意見を寄せている。このほか5本のコラムが掲載されている。