株式会社日本レジストリサービス(JPRS)は11月7日、「BIND 9.xの脆弱性(サービス提供者が意図しないアクセスの許可)について」を発表した。これは、Winsockライブラリの動作に起因する不具合により、特定の条件下においてnamedに内蔵されているlocalnetsアクセスコントロールリスト(localnets ACL)が誤って設定される脆弱性(CVE-2013-6230)が、開発元のISCから発表されたことを受けたもの。影響を受けるバージョンは以下の通り(Windows版のみ)オープンソース版:・9.6系列:9.6-ESV~9.6-ESV-R10・9.8系列:9.8.0~9.8.6・9.9系列:9.9.0~9.9.4サブスクリプション版:・9.9.3-S1、9.9.4-S1本脆弱性によりサービス提供者が意図しないアクセスの許可が実施され、DNSリフレクター攻撃の踏み台としての悪用や、不正なゾーン転送によるデータの流出などの不具合が発生する可能性がある。なお、本脆弱性はWindows上で動作するnamedのみが対象となり、Unix上で動作するnamedは対象とならない。JPRSでは、該当するシステムでBIND 9.xを利用しているユーザは、関連情報の収集やバージョンアップなど、適切な対応を速やかに取ることを強く推奨している。