エフセキュア株式会社は10月21日、「仮想スキャンサーバ(仮称)」のベータ版の新バージョンをリリースしたと発表した。仮想スキャンサーバは、各仮想端末や仮想サーバに導入するエージェント「Offload Scanning Agent(OSA)」とウイルス検査を行う検査サーバ「Scan and Reputation Server (SRS)」で構成される製品。OSAは各端末でファイルのI/Oやプロセスの挙動を監視し、必要に応じてウイルス検査をSRSにリクエストする役目を担う。
同社の未知のウイルス対策・脆弱性対策機能「ディープガード」がOSAに実装されているため、従来の製品と変わらないセキュリティ性能を装備する。新バージョンでは、前回のバージョンでOVF形式でのみ提供していたSRSが、Xen Serverで利用可能なXVA形式とHyper-Vで利用可能なVHD形式でも提供されるようになった。ハイパーバイザー対応の拡大によって、ユーザの選択肢がより幅広くなった。またエージェント側では、最新のWindowsデスクトップOSであるWindows8.1と、最新のWindowsサーバOSであるWindows Server 2012 R2をサポート対象に加えている。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》