日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は10月4日、同社Tokyo SOCにおいてマルウェア「Mevade」の感染行為およびTorネットワークを利用した活動を2013年8月から検知していると発表した。このマルウェアは、C&Cサーバとの通信を隠ぺいするために、Torネットワークを利用するという特徴的な機能を有している。Tokyo SOCでのMevadeの感染行為の検知状況では、8月末から9月初めにかけてホストに感染させようとする通信が増加したが、9月13日以降は検知されていない。また、MevadeによるTorネットワークを利用した通信の検知状況では、9月13日以降に収束した感染行為と異なり、8月末から現在まで検知が続いている。このことから、マルウェアが駆除されずに活動していると考えられる。ホストから意図しないTor通信が発生している場合は、Mevadeに感染している恐れがあるとして注意を呼びかけている。