株式会社ノークリサーチは9月30日、2013年の国内中堅・中小市場における「セキュリティ」関連の利用実態とユーザ評価に関する調査を実施、分析結果を発表した。本調査は、日本全国全業種の500億円未満の中堅・中小企業の情報システム担当者などを対象に、7月に実施されたもの。有効回答数は1,400社。本調査では、製品・サービスを「サーバ/PC(エンドポイント)」「メール/Web」「モバイル」「SaaS形態」の4分野に分類している。導入率では、エンドポイントが95.2%と非常に高い反面、メール/Webは18.5%、モバイルは5.5%、SaaS形態は7.2%と低く、成長の余地があるとしている。またエンドポイントにおいても、統合的なスイート製品/サービスについては更なる普及の余地が残されている。エンドポイントにおける製品の導入状況では、トレンドマイクロ、シマンテック、マカフィー、キヤノンITソリューションズの主要4つの開発元/販売元の製品がシェアの上位に位置しており、これらが全体シェアに占める割合は9割程度に達している。ただし、シェアの上位はいずれもPCを対象とした製品が占めており、サーバを対象としたものは少ない。また同じPCを対象としていても、スパム対策やURLフィルタリングなどマルウェア対策以外も含めたスイート製品はマルウェア対策を主な役割とする製品に比べて順位がやや低くなっている。そのため、PCを対象としたマルウェア対策以外の取り組みについての重要性を啓発していくことも重要としている。