株式会社ノークリサーチは10月21日、2010年の国内中堅・中小企業におけるクライアントPCセキュリティの利用シェアと評価に関する調査を実施し、その分析結果を発表した。この調査は2010年8月、日本全国の年商500億円未満の中堅・中小企業を対象に実施したもの。有効サンプル数は1,400件。調査結果によると、導入済み製品・サービスの導入社数シェアは、「ウイルスバスターまたはビジネスセキュリティ」「ノートンシリーズまたはSymantec Endpoint Protection」「McAfeeシリーズ」の上位3製品が昨年に引き続き全体の約8割のシェアを占め、上位5製品の順位とシェアにも大きな変化は見られなかった。利用形態についは、パッケージを社内人員で運用するケースが8割以上を占めた。また、79.9%が現在と同じ製品・サービスを継続利用すると回答しており、急激なシェアの変動は起きにくい状況としている。主要な「クライアントPCセキュリティ」製品・サービスの「導入/サポートの価格」評価では、ソースネクスト「ウイルスセキュリティZERO」、キヤノンITソリューションズ「ESETNOD32AntivirusまたはESETSmartSecurity」が高い評価を得ており、「動作の軽快さ」ではキヤノンITソリューションズの製品がトップとなった。http://www.norkresearch.co.jp/pdf/2010itap_security.pdf