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2018.06.22(金)

【TwilioCON3】Twilio APIのエージェントが異常を検出すると、ホームセキュリティロボが電話発信

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 18日(現地時間)、サンフランシスコで開催されたTwilioCON3の会場で、3つ日本企業が、TwilioのAPIを利用した自社サービスや取り組みついて発表を行った。

 TwilioCON3は、テレフォニーAPIのプラットフォームプロバイダーであるTwilioが主催するプライベートカンファレンスであり、世界各国から同社のユーザー(開発者、サービスプロバイダ)やパートナー企業が集まり、スポンサー企業の展示や3つのトラックによる合計33のテクニカルセッションなどが実施される。2013年の参加者は過去最高の2000人を超えたという。なお、Twilioは上場前のベンチャー企業であり、TwilioCON3の参加費は800ドルからとなっている。

 今年のTwilioCON3では、日本企業のセッションも設けられた。昨年はKDDIウェブコミュニケーションズ(KWC)とTwilioの提携が発表され、同社の講演が設けられたが、今年は日本企業による事例紹介が行われ、日本国内でもコール(呼)を利用したアプリやサービスが定着しつつあることをうかがわせた。

 このセッションで紹介された日本企業は3社。モデレーターはKWC SMB事業本部 Twilio事業部 ゼネラルマネージャー 小出範幸氏が担当した。小出氏は、KWCではTwilioプラットフォームをO2OやBYODなどの分野での広がりを期待していると述べ、また日本では、産業特性を生かしたIoT(Internet of Things)への応用として、センサー機器や各種ハードウェアとのマッシュアップも広がるのではと語り、今回事例を紹介する企業へとつないだ。

 最初の企業は、iPROSというB2BのマッチングサイトにTwilioのAPIを利用したベンチャー企業だ。iPROSは、トヨタ、ホンダ、ヤマハ、ソニーなど製造業を中心として日本国内の資材調達など企業購買のマッチングを80,000件/月ほど処理しているという。そう説明するのは、同社の開発グループ チーフシステムアーキテクト 山口隼也氏。山口氏は、Twilioプラットフォームで、オンライン調達に関わる電話のトラッキングやコールセンターを実現している。

 次の企業はビデオメッセージによるプレゼンとなった。「Ampille(アンピル)」という災害時などの安否確認を行うメールおよび電話サービスが紹介された。ビデオメッセージには、Aloha WorksのCEO、Takeshi Ambiru氏が出演し、TwilioのAPIを利用した安否確認通話アプリのデモ動画などが流された。

 最後の企業は機楽(Kiluck)がクラウドファウンディングによって11月にリリース予定の「RAPIRO」というロボットキットを使ったデモだ。プレゼンとデモを行ったのはCEOのSyota Ishiwatariしに代わって同社のShoko Saito氏だった。なお、機楽は、脳はで動くしっぽや猫耳を開発したベンチャー企業である。

 RAPIROは12のサーボモーターを内蔵し、さまざまな動きが可能となっている。サーボの制御はArduino互換の制御基板が行い、オプションでRaspberry Pi(ARMベースのLinuxボード)を搭載し、プログラムによっていろいろな用途に利用できるロボットキットだ。趣味でロボット工作に利用してもよいが、企業がさまざまな用途のアプリケーションロボットとして製品開発のベースとしてもよい。デモでは、カメラモジュールを搭載し、Twilio APIのエージェント(Pythonにより開発)が、異常を検出すると登録された電話に発信するというホームセキュリティロボを実演していた。

 ガンダム風の小型ロボットが、目の前の物が移動されると目が赤く点滅し、アラートとともにメッセージをスマートフォンに送られ、会場からは拍手と歓声があがった。デモは試作のものなので、複雑な判断はできないが、センサーや画像認識のプログラムを実装すれば、本格的なセキュリティシステムとして機能させることもできる。

 プレゼン終了後は、RAPIROの前に人だかりができるほど、セッションは盛況のうちに終了した。

【TwilioCON3】セキュリティロボットが電話をかける…日本企業がTwilioアプリをプレゼン

《中尾真二@RBB TODAY》

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