アジアのデジタルネイティブ企業の 9 割が API セキュリティを重視 | ScanNetSecurity
2025.02.28(金)

アジアのデジタルネイティブ企業の 9 割が API セキュリティを重視

 アカマイ・テクノロジーズ合同会社は9月13日、アジアのデジタルネイティブ企業(DNB)を対象とした調査結果を発表した。

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 アカマイ・テクノロジーズ合同会社は9月13日、アジアのデジタルネイティブ企業(DNB)を対象とした調査結果を発表した。

 同調査では、テクノロジー導入を積極的に推進する企業を「デジタルネイティブ企業(DNB)」として定義し、オーストラリア、ニュージーランド、東南アジア、インド、中国のテクノロジーリーダー200人以上を対象に調査を実施し、アジアのDNBのビジネス上の優先事項と技術的な懸念を明らかにしている。

 同調査によると、DNBは独立して機能し、APIを介して通信するマイクロサービスを中心にして構築されたインフラを使用しているため、スケーリングが可能なため市場投入までの時間を短縮でき、DNBの74%はクラウドに完全に移行しているか、またはクラウドテクノロジーを採用していることがわかった。

 オーストラリアとニュージーランドの回答者は、97%がクラウドソリューションを採用しているか、クラウドの採用を検討しており、クラウドテクノロジーは破壊的なパワーという見方から、ビジネス上不可欠なコンポーネントになっているという見解に変わりつつあるとしている。

 インドでは、DNBは成長とイノベーションに重点を置いており、クラウドインフラ内でのAI統合は98%と最高となり、ほぼすべてのDNBが、すでにクラウドソリューションを使用しているか、クラウドの採用を検討している。インドのDNBはその発展とともに、セキュリティとコスト最適化、徹底的なベンダー評価に注力して持続可能な成長を追求しているとのこと。

 アジアのDNBは、迅速さを優先してクラウドテクノロジーを導入するため、ソフトウェア、システム、サービスの環境が複雑になりやすく、より大きなサイバー脆弱性にさらされる可能性があり、セキュリティへの影響を管理することは、クラウド移行の段階に関係なくDNBにとって絶えず課題となっているとしている。DNBの75%が、セキュリティをクラウドインフラの性能と機能の最大のギャップとして認識しており、ネットワークレイテンシー、データストレージ、データ取得、コンピュートリソースなどのその他の問題を上回っている。44%の回答者が、セキュリティギャップへの対処における最大の課題はITインフラの複雑化から発生する、と回答している。

 DNBがクラウドセキュリティの問題に対処するための優先事項としてトップにあげているのはAPIのセキュリティで、9割がクラウドプロバイダーやセキュリティプロバイダーを評価する際にAPIのセキュリティがきわめて重要、または重要な製品機能であると回答している。また、DNBの87%が、クラウドプロバイダーの選定において、パフォーマンス、評判、スケーラビリティ、コストよりもセキュリティ機能を重視すると述べている。

《ScanNetSecurity》

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