警察庁は9月26日、「平成25年上半期のサイバー犯罪の検挙状況等について」を発表した。これによると、平成25年上半期の「サイバー犯罪」の検挙件数は4,093件で、前年同期比で825件、25.2%の増加となった。不正アクセス禁止法違反は817件(同+574件、+236.2%)、コンピュータ・電磁的記録対象犯罪および不正指令電磁的記録に関する罪は219件(同+124件、+130.5%)、ネットワーク利用犯罪は3,057件(同+127件、+4.3%)であった。平成25年上半期に都道府県警察の相談窓口で受理したサイバー犯罪等に関する相談件数は39,392件で、同+242件、+0.6%と増加した。特に詐欺・悪質商法に関する相談が15,615件(同+955件、+6.5%)と大幅に増加し、一方、名誉毀損・誹謗中傷等に関する相談は4,717件(同-868件、-15.5%)と大きく減少した。同庁では今後の対策として、「全国協働捜査方式およびサイバー犯罪特別対処班の活用を進め、サイバー犯罪の取締りの効率的・効果的な推進を図る」「新種のウイルスを検知する資機材等の整備・活用、教養の充実により、悪質・巧妙化するサイバー犯罪の検挙を推進する」などを挙げている。