ソフトバンクグループのBBソフトサービスは、2013年6月度のインターネット詐欺リポートを発表した。「Internet SagiWall」が検出・収集したネット詐欺サイトの数・カテゴリなどを分析するとともに、スマートフォンとタブレットユーザーに意識調査を実施した。 「Internet SagiWall」による6月度の調査では、インターネット詐欺サイトの検知数は64万2,829件(前月比2.3ポイント増)。ネット詐欺の種類別では、「ワンクリック・不当請求詐欺サイト」97.7%(前月比0.7ポイント増)を中心に、「フィッシング詐欺サイト」1.1%(前月比0.2ポイント増)、「マルウェア感染サイト」0.6%(前月比0.3ポイント減)、「ボーガスウェア配布サイト」0.4%(前月比0.5ポイント減)、「ぜい弱性悪用サイト」0.1%(前月比0.2ポイント減)を検知した。 とくに、フィッシング詐欺サイトの検知が4か月連続で増加したとのこと。有名通販サイトにデザインをまねたフィッシング詐欺サイトや、ブランド品販売の偽サイトが増加しているという。 一方ユーザー調査は、実施期間は6月10日~11日で、20~50代の既婚ビジネスパーソンでスマートフォンもしくはタブレットユーザー899人から回答を得た。それによると、「スマートフォンやタブレットで買い物の経験がある人」は88%と、大半のユーザーが商品購入経験があった。購入金額は1万円から5万円の構成比が42.5%となっており、高額商品を購入するユーザーが増えている。 しかし「スマートフォンにセキュリティアプリを入れていない人」が63.9%と、半数以上と高い比率を占めた。スマートフォンではURLが短縮され、表示画面がパソコンに比べて小さいこともあり、詐欺サイトを見抜くのが困難な場合だ。BBソフトサービスでは、今後もインターネット詐欺の検知情報を提供し、注意喚起を促していくとしている。