トレンドマイクロ株式会社は5月28日、同社のの脅威対策機関であるリージョナルトレンドラボ(RTL)が実際に確認した、Facebookアカウントの乗っ取り事例をブログで紹介している。これは5月の初旬、RTLではユーザのFacebookアカウントに届く不審なメッセージについて調査を行った結果、攻撃者に乗っ取られたFacebookアカウントから、他のユーザをだますメッセージが送られていることを確認したというもの。この乗っ取り攻撃では、まず、乗っ取られたアカウントの友人にメッセージが届く。受信者が返信すると続けてメッセージが届き、撮影作品の投票という名目で特定のURLへ誘導しようとする。投票ページとされているURLでは、「Yahoo写真連盟」というタイトルのWebページが表示される。このページには投票フォームがあり、携帯電話番号の入力を求められる。この攻撃で直接的に詐取されるのは携帯電話番号のみであるが、Facebookのメッセージにより誘導することで、携帯電話番号とFacebookアカウントが同時に入手されている可能性があり、攻撃者は複数の個人情報を併せることにより、別のより機微な情報の特定に繋げられる可能性も高くなるとしている。