株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)は日本で最初にインターネット接続の商用サービスを開始したISP事業者であり、古くから情報セキュリティ対策にも積極的に取り組んでいる。
同社サービスオペレーション本部 セキュリティ情報統括室長 齋藤 衛 氏にDDoS攻撃の現状と、ISPにおけるDDoS攻撃対策への取り組みについて話を聞いた。
―― 最近ハクティビストによるDDoS攻撃が多く報道されており、数が増えているのではないのかという印象を受けます
確かに全体の攻撃の件数は多少は増えているのですが、この5年ほどは、実はそれほど大きくは変わっていません。たとえばIIJが2008年から四半期ごとに公開している技術レポートIIR(Internet Infrastructure Review http://www.iij.ad.jp/company/development/report/iir/index.html)では、DDoS攻撃の様子も示していますので5年前と現在の様子を比較することができます。Anonymousに代表されるハクティビズムでは、その主義を主張する手法の一つとしてDDoS攻撃を実施することがあります。特定の国や大企業に対するDDoS攻撃が実施され、主義主張とともに一般のニュースで取り上げられる機会が増えたために、攻撃の数が増えたという印象を与えるのではないでしょうか。攻撃の規模については、攻撃する側のICT環境が整備されるにつれて、大きくはなってきています。ただ、状況として、昔に比べて今は戦争みたいな状況になっている、ということはありません。
同社サービスオペレーション本部 セキュリティ情報統括室長 齋藤 衛 氏にDDoS攻撃の現状と、ISPにおけるDDoS攻撃対策への取り組みについて話を聞いた。
―― 最近ハクティビストによるDDoS攻撃が多く報道されており、数が増えているのではないのかという印象を受けます
確かに全体の攻撃の件数は多少は増えているのですが、この5年ほどは、実はそれほど大きくは変わっていません。たとえばIIJが2008年から四半期ごとに公開している技術レポートIIR(Internet Infrastructure Review http://www.iij.ad.jp/company/development/report/iir/index.html)では、DDoS攻撃の様子も示していますので5年前と現在の様子を比較することができます。Anonymousに代表されるハクティビズムでは、その主義を主張する手法の一つとしてDDoS攻撃を実施することがあります。特定の国や大企業に対するDDoS攻撃が実施され、主義主張とともに一般のニュースで取り上げられる機会が増えたために、攻撃の数が増えたという印象を与えるのではないでしょうか。攻撃の規模については、攻撃する側のICT環境が整備されるにつれて、大きくはなってきています。ただ、状況として、昔に比べて今は戦争みたいな状況になっている、ということはありません。