経済産業省とNPO日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)は17日、「2012年度インターネット安全教室実施報告書」を公開した。 経産省とJNSAでは、情報セキュリティに関する基礎知識を学習できるセミナー「インターネット安全教室」を開催している。2012年度は、警察庁、各地県警、自治体・放送局・新聞社・教育機関等の後援を得て、2012年4月~2013年3月にかけて150回の安全教室を開催。9049名が参加した。 報告書は163ページのPDFファイルとなっており、開催一覧および各会場での内容を取りまとめたものとなっている。また、各会場でのアンケートや質疑応答に関する分析も掲載されている。 アンケートによると、ウイルス対策ソフトを「導入していない」と回答した割合は20%で、昨年度とほぼ同じ割合となっている。「警告が出たら更新を行っていた」と回答する人の割合は昨年より1%であるが減少した。同報告書では「これだけウイルス対策ソフトの必要性が話題になっていても、まだ導入していない人が20%もいることは驚くべきことである」としている。 また「ウィンドウズアップデート」(Windows Update)の知名度も、昨年度から引き続き減少している。一昨年の質問では73%が「知っている」と回答したが、2012年度は64%に留まった。 さらにパスワードの設定方法についても、パスワードを「設定していない」人の割合は昨年度とほぼ同数だったが、「設定方法を知らない」という人の割合は27%から33%に増えた。 その他同アンケートでは、SNS参加の有無、著作権や肖像権に関する知識、個人情報が掲載された場合の危険性などについても質問を行っている。インターネット安全教室 | 安全教室とは?http://www.net-anzen.go.jp/about/index.html