ジャングルは、G Data セキュリティラボが公開した「2012年下半期のG Data マルウェアレポート(英語版)」について解説している。
脆弱性と脅威
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株式会社ジャングルは4月5日、G Data セキュリティラボが公開した「2012年下半期のG Data マルウェアレポート(英語版)」について解説している。レポートによると、サイバー犯罪者にとってAndroidは格好の標的で、攻撃を企てるだけの価値があるOSとなっている。2012年下半期では、Android OSを狙う新種マルウェアが2分に1個ものペースで発見された。G Data セキュリティラボは、同年下半期の6カ月間だけで140,000個もの新種マルウェアを登録しているが、これは上半期との比較で5倍増の数値となっている。
Androidマルウェアの傾向としては、主にトロイの木馬や、有名アプリの名を騙ったり改ざんして作成されたマルウェアといった、すでに確立されているサイバー犯罪の古典的手法が使用されている。一方G Data セキュリティラボは、2012年下半期にWindows PCを狙うマルウェアを1,258,479個確認した。これは、上半期比で123,000個の減少となっている。これは犯罪者のトレンドが大量のマルウェア生産から、より洗練された高度なマルウェアの開発に移行しているためだという。 《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》