NTTデータ先端技術株式会社は12月5日、MySQLサーバにおいて一般ユーザから権限を昇格される脆弱性(CVE-2012-5613)に関する検証レポートを公開した。本脆弱性により、攻撃者が何らかの方法でMySQL上の一般ユーザでのアクセス権を獲得した場合、管理者権限も同時に掌握されてしまう。その結果、管理者権限でデータベースを操作し、重要情報の改ざん、窃取されるといった危険性がある。同社では今回、この脆弱性の再現性について検証を行った。検証は、CentOS 6.2 上のMySQL Server 5.0.95 Source distributionを検証ターゲットシステムとして実施した。今回の検証に用いたコードは、アクセス権を獲得済みの一般ユーザ「user1」を用いて、ターゲットシステム上のMySQLサーバに接続し、任意の管理者権限ユーザ「nanorymous」を作成した後、作成した管理者権限ユーザにてログインし、DB内のユーザ情報を取得するというもの。これにより、リモートからターゲットシステム上のMySQLサーバの、すべての操作が可能となる。検証の結果、ターゲットに対し攻撃コードを実行、作成したユーザでログインしデータベース内の情報の取得に成功した。