独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は11月27日、Samsungが提供する複数のプリンタのファームウェアに、読み書き可能なSNMPコミュニティ文字列がハードコードされている問題が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。2012年10月31日より前に販売が開始されたSamsung製のプリンタ(Dellのプリンタの一部も該当)には、読み書き可能なSNMPコミュニティ文字列がハードコードされる脆弱性(CVE-2012-4964)が存在する。このコミュニティ文字列は、プリンタの管理機能でSNMPを無効に設定しても、実際には有効なままとなっている。この問題が悪用されると、SNMPでアクセスされることで当該製品の設定情報が取得されたり、変更されたりする可能性がある。現時点で対策方法は公開されておらず、JVNでは、アクセスを制限することで本脆弱性の影響を軽減できるとしている。