最近の標的型攻撃メールは無料Webメールを利用--IPAがテクニカルレポート(IPA) | ScanNetSecurity
2024.04.25(木)

最近の標的型攻撃メールは無料Webメールを利用--IPAがテクニカルレポート(IPA)

IPAは、IPAに情報提供のあった「特定の企業や組織、個人に特化した攻撃に使われる標的型攻撃メール」を分析した技術レポートを「IPAテクニカルウォッチ 第11回」として公開した。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は10月30日、IPAに情報提供のあった「特定の企業や組織、個人に特化した攻撃に使われる標的型攻撃メール」を分析した技術レポートを「IPAテクニカルウォッチ 第11回」として公開した。標的型攻撃メールは、特定の企業や組織、個人に対して、だましのテクニックを使い添付ファイルを開かせたり、Webアクセスを誘うことでウイルスに感染させる攻撃のひとつ。今回、IPAを対象にしたものを含む、2012年4月から2012年9月の間に入手した21件の標的型攻撃メールの分析を行った。

その結果から、最近の標的型攻撃メールの特徴は、無料で使えるWebメールサービスを使ってメールを送ることや、exeファイルをアイコン偽装することなくそのまま添付するなど、メールの偽装に手間をかけていないという傾向を確認した。また、実在の職員を詐称し、3分の間に19個のアドレスに対して送られたものもあったという。このメールの添付ファイルを解析した結果、もしファイルを開いてウイルスに感染してしまうと、外部の攻撃者が用意する管理サーバと通信が行われ、PC利用者に気づかれることなく遠隔操作でパソコン画面の取得ができてしまうことが実証できたという。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

Scan PREMIUM 会員限定記事

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定記事特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×