マカフィー株式会社は9月5日、「McAfee脅威レポート:2012年第2四半期」を発表した。これによると、マルウェア検出件数の増加が過去4年間で最高になった。McAfee Labsでは2012年第1四半期と比較して150万件のマルウェア増加を検出しており、さらにモバイル版「ドライブ・バイ・ダウンロード」、Twitterの使用によるモバイルボットネットのコントロール、モバイル版「ランサムウェア」などの新しい脅威を確認している。2012年第2四半期に検出された新種のマルウェアは、ほとんどすべてがAndroidプラットフォームをターゲットにしたものであり、その内訳はSMSを不正に送信するマルウェア、モバイルボットネット、スパイウェア、破壊的なトロイの木馬であった。ユーザはモバイルでも厳重な警戒が必要としている。ランサムウェアもこの四半期で確実に増加しており、データを喪失したり金銭を要求されるなど被害は個人から大企業まで及んでいる。また、リムーバブルメディア(USBドライブ)に感染するマルウェアやパスワードを盗むマルウェアは、第2四半期に大幅に増加した。特に「AutoRun」ワームは120万件近い新規サンプルが検出された。