「わんこアプリ発見~w」に注意、アプリは個人情報を収集し外部に送信(トレンドマイクロ) | ScanNetSecurity
2024.07.27(土)

「わんこアプリ発見~w」に注意、アプリは個人情報を収集し外部に送信(トレンドマイクロ)

トレンドマイクロは、拡散に「口コミ」のパワーを利用しようとするAndroid端末向け不正プログラムが確認されたとブログで発表した。

脆弱性と脅威
Facebookコミュニティの参加者から投稿されたメッセージ
  • Facebookコミュニティの参加者から投稿されたメッセージ
  • インストールしてみると、「電池長持ち」というアプリにすり替わる
  • 未対応のため利用できないというメッセージが表示されるが、すでに情報が盗まれている
トレンドマイクロ株式会社は8月8日、拡散に「口コミ」のパワーを利用しようとするAndroid端末向け不正プログラムが確認されたとブログで発表した。これは、愛犬家向けに作成されたfacebookページ(ファンページ)に投稿されたメッセージで確認されたもの。「わんこアプリ発見~w」と親しげなメッセージとともに、Android端末を狙った不正プログラム「ANDROIDOS_FAKEBATTSAVE.A」であるパッケージ「com.m<省略>m.bl.apk」のダウンロードURLが投稿されていた。

Facebookコミュニティの参加者から投稿されたメッセージであるため、人の警戒心は薄れ、思わずクリックしてしまう可能性が高い。実際に「ANDROIDOS_FAKEBATTSAVE.A」をインストールしてみると、「電池長持ち」というアプリにすり替わる。アプリが必要とする権限(パーミッション)を確認すると、「連絡先データの読み取り」項目からアプリがアドレス帳に登録した連絡先の読み取り許可を求めていることが分かる。また「完全なインターネットアクセス」項目から読み取ったアドレス帳データを外部に送信する可能性があることを推測できる。インストールすると「申し訳ございません。お使いの端末は未対応のためご利用いただけません」とメッセージが表示されるが、その裏で電話番号やメールアドレスなど機微な個人情報を取得し、国内のサーバに送信されていた。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

編集部おすすめの記事

特集

脆弱性と脅威 アクセスランキング

  1. Assimp にヒープベースのバッファオーバーフローの脆弱性

    Assimp にヒープベースのバッファオーバーフローの脆弱性

  2. 「アダルトサイトを閲覧している姿を撮影した」脅迫メールの報告が急増(IPA)

    「アダルトサイトを閲覧している姿を撮影した」脅迫メールの報告が急増(IPA)

  3. スマホアプリ「ピッコマ」に外部サービスの APIキーがハードコードされている問題

    スマホアプリ「ピッコマ」に外部サービスの APIキーがハードコードされている問題

  4. 「ポケモンセンターオンライン」を装ったフィッシングサイトに注意喚起(ポケモンセンター)

  5. NETGEAR 製ルータにバッファオーバーフローの脆弱性

  6. JPCERT/CC、仮想通貨マイニングツールのXMRigの設置を狙った攻撃を順序立てて詳説~対策マニュアルとしても有効

  7. PlayStation公式になりすましたアカウントに注意喚起、個人情報要求DMも

  8. Apache HTTP Server 2.4 に複数の脆弱性

  9. メルカリがフィッシング詐欺に注意喚起、アプリの利用など推奨

  10. 「GROWI」にWebブラウザ上で任意のスクリプトを実行される複数の脆弱性(JVN)

アクセスランキングをもっと見る

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×