複数の不正プログラムに多重感染する被害も--脅威レポート(トレンドマイクロ) | ScanNetSecurity
2024.03.29(金)

複数の不正プログラムに多重感染する被害も--脅威レポート(トレンドマイクロ)

トレンドマイクロは、2012年7月度の「インターネット脅威マンスリーレポート」を発表した。7月度の脅威状況では、感染すると不正なWebサイトにアクセスする不正プログラム「SIREFEF」や「ZEROA」が国内検出数の上位3位を独占した。

脆弱性と脅威 脅威動向
トレンドマイクロ株式会社は8月8日、2012年7月度の「インターネット脅威マンスリーレポート」を発表した。7月度の脅威状況では、感染すると不正なWebサイトにアクセスする不正プログラム「SIREFEF」や「ZEROA」が国内検出数の上位3位を独占しており、ユーザからの感染被害報告数でも1位、2位となっている。SIREFEFやZEROAは、「ZACCESS」というトロイの木馬が作成する不正プログラム。ZACCESSは、これらの不正プログラムを作成した後、感染の痕跡を消すため自身を削除する。また、これらの不正プログラムは、Windowsのファイアウォールを停止するなどのセキュリティ機能の妨害も行うため、ユーザが気づかないうちに複数の不正プログラムに多重感染する被害が発生している。

世界的にもSIREFEFやZEROAファミリが5種ランクインしている。海外の感染事例では、ファイル共有ソフトでやりとりされる著名映画の動画ファイルを装って不正プログラムが感染を広げるケースも確認されている。日本国内の問い合わせ状況では、7月の不正プログラム感染被害の総報告数は1,497件で、6月の1,178件から増加した。7月には、「File Recovery」「Live Security Platinum」と名付けられた新しい偽セキュリティソフトによる感染が数多く報告されている。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

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