トレンドマイクロ株式会社は5月11日、Android端末を狙う偽アプリを再び確認したとして、ブログで注意喚起を行っている。5月8日、同社トレンドラボがソーシャルエンジニアリングの手法を用いた攻撃を確認した。トレンドラボでは4月19日に「Instagram」や「Angry Birds Space」といった人気アプリを装い不正プログラムに感染させる攻撃を確認しているが、今回はAdobe製品である「Flash Player」Android版を装っている。今回確認された攻撃は、前回と同様にロシアのドメインにホストされたWebページに組み込まれていた。「Android OSのすべてのバージョンに対応」という謳い文句につられて、偽アプリをダウンロードし、インストールしてしまうと、Webページは他のサイトから不正なAPKファイル「ANDROIDOS_BOXER.A」をダウンロードする。この不正ファイルは、SMSのメッセージをユーザに無断で送信し、高額の料金を発生させる「プレミアムサービス悪用」の手口を用いる、典型的なAndroid端末を狙う。同社では、アプリは「Google Play」から入手するよう呼びかけている。