株式会社シマンテックは3月26日、ウイルス対策ソフトウェアに偽装してユーザを脅迫するスケアウェアが巧妙化しているとして、比較的新しい偽ウイルス対策アプリケーション「Windows Risk Minimizer」をブログで紹介している。この偽ウイルス対策ソフトウェアは、利用者の多い Webメールサービスから送信されるスパムを通じて広められている。スパムメッセージには、危殆化したドメインへのリンクが掲載されており、そのリンクをクリックすると偽ウイルス対策のサイトにリダイレクトされるようになっている。調査の結果、わずか数時間で300を超えるドメインが危殆化して利用されたことが確認された。偽ウイルス対策のサイトを開くと、まずJavaScriptで書かれた警告メッセージが表示され、「Windows Secure Kit 2012」によって、コンピュータが感染していると通告される。ページにはFlashが使われており、いかにもそれらしいアイコンや進行バー、ダイアログボックスなどを使って本物らしさが演出されている。スキャンを実行すると結果の画面が表示され、感染を除去するというプログラムをインストールするとマルウェアに感染し、何度もソフトの購入を促す画面が表示されることになる。