独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は3月15日、IPAテクニカルウォッチ第6回として「『組織の内部不正防止への取り組み』に関するレポート」を公開した。本レポートは、組織の内部者の不正を原因とする情報セキュリティインシデントが依然として発生していることを受け、国内外で実施されている内部不正防止に関する取り組み状況やIPAの今後の取り組みについて紹介するもの。レポートでは、国内外の取り組みとして「CERT Insider Threat Study Teamの活動」と財団法人 社会安全研究財団より2010年3月に公表された「情報セキュリティにおける人的脅威対策に関する調査報告書」を紹介している。また「犯罪心理学の理論」として、ルーティンアクティビティ理論(日常活動アプローチ)、状況的犯罪予防の理論を取り上げている。さらに「内部不正防止のための方策の検討」として、内部不正と内部者の定義、聞き取り調査の概要を紹介している。