日本ベリサイン株式会社は2月29日、次世代暗号アルゴリズムであるSHA-2の商用版SSLサーバ証明書の提供を開始すると発表した。本証明書は、現在普及している同社のルート証明書、証明書階層構造をそのまま採用するため、インターネット環境での技術検証が可能となり、事前検証や移行計画策定をスムーズに実施することができる。これにより、通常数年間かかるといわれる大規模なシステム変更を伴う暗号アルゴリズム移行において、素早い移行を可能にする。本証明書では、商用環境でSHA-2の検証が可能であること、SHA-2対応を利用するオプションには追加料金が不要であること、End Entity証明書への署名アルゴリズムについて、オプションでSHA-2を選択可能であることなどが特徴となっている。株式会社NTTデータでは、企業間ネットワークを含むさまざまなシステムにおけるSHA-2アルゴリズムの適用範囲を広げて行くために、今後、ベリサインのSHA-2のSSLサーバ証明書を利用した検証を進める予定だという。