PCを使用不能にして「身代金」を要求するランサムウェア、日本国内で確認(トレンドマイクロ) | ScanNetSecurity
2024.07.27(土)

PCを使用不能にして「身代金」を要求するランサムウェア、日本国内で確認(トレンドマイクロ)

トレンドマイクロは、海外における不正請求の典型例である「ランサムウェア」の被害を日本国内においても確認したとブログで発表した。

脆弱性と脅威
トレンドマイクロ株式会社は2月24日、海外における不正請求の典型例である「ランサムウェア」の被害を日本国内においても確認したとブログで発表した。ランサム(ransom:身代金)ウェアとは、PC内に侵入し、ファイルやシステムの一部もしくはすべてを使用不能にして、その復旧と引き換えに金銭を要求する不正プログラムのこと。

日本国内では、ワンクリックウェアによる不正請求の被害が相次いでおり、ランサムウェアの被害にはあまり注目されていないが、同社では2012年2月にフランス語などで金銭を要求する被害の発生を確認した。これは同社製品で「TROJ_RANSOM」ファミリとして検出するもので、PCに侵入するとフランス国家憲兵隊(Gendarmerie nationale:フランスに実在する警察組織)の名前を騙り、「ATTENTION! Votre ordinateur a ete bloque pour violation de la loi francaise(警告! あなたのコンピュータはフランスの法に抵触したためブロックされています)」と表示し、3日以内に200ユーロ(約21,200円)を支払わないとPCを没収し法的手段に訴えると警告・請求する画面を画面いっぱいに表示し、PCを動作不能にする。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

編集部おすすめの記事

特集

脆弱性と脅威 アクセスランキング

  1. Assimp にヒープベースのバッファオーバーフローの脆弱性

    Assimp にヒープベースのバッファオーバーフローの脆弱性

  2. 「アダルトサイトを閲覧している姿を撮影した」脅迫メールの報告が急増(IPA)

    「アダルトサイトを閲覧している姿を撮影した」脅迫メールの報告が急増(IPA)

  3. スマホアプリ「ピッコマ」に外部サービスの APIキーがハードコードされている問題

    スマホアプリ「ピッコマ」に外部サービスの APIキーがハードコードされている問題

  4. 「ポケモンセンターオンライン」を装ったフィッシングサイトに注意喚起(ポケモンセンター)

  5. NETGEAR 製ルータにバッファオーバーフローの脆弱性

  6. JPCERT/CC、仮想通貨マイニングツールのXMRigの設置を狙った攻撃を順序立てて詳説~対策マニュアルとしても有効

  7. PlayStation公式になりすましたアカウントに注意喚起、個人情報要求DMも

  8. Apache HTTP Server 2.4 に複数の脆弱性

  9. メルカリがフィッシング詐欺に注意喚起、アプリの利用など推奨

  10. 「GROWI」にWebブラウザ上で任意のスクリプトを実行される複数の脆弱性(JVN)

アクセスランキングをもっと見る

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×