株式会社Kaspersky Labs Japan(カスペルスキー)は2月20日、過去3カ月間に銀行系トロイの木馬が1日平均2,000ユーザのコンピュータから検出されたと発表した。これは、Kaspersky Security Networkのデータによるもの。また、機密性の高い財務情報をターゲットにした新たなマルウェアのシグネチャがKaspersky Labの定義データベースに日々780件追加されている。これは、同ソフトウェアによって検出される総マルウェア数の1.1%に相当する。Kaspersky Labのエキスパートは1月、Santander、HSBC Bank UK、Metro Bank、Bank of Scotland、Lloyds TSB、Barclaysなど多くの銀行の顧客から口座情報を盗むように設計されている銀行系トロイの木馬「MSIL.MultiPhishing.gen」を発見した。このトロイの木馬は起動後、オンラインバンキングサービスの実行開始を待機し、各銀行の承認フォームを模倣したウィンドウを開く。このトロイの木馬は入力されたデータの正確性をチェックし、入力ミスを許さないことが興味深い点であるとしており、最終的に被害者の銀行口座にフルアクセスできる秘密情報を得るという。