ロシア国有銀行をターゲットとするトロイの木馬を確認など--1月レポート(Dr.WEB) | ScanNetSecurity
2024.07.27(土)

ロシア国有銀行をターゲットとするトロイの木馬を確認など--1月レポート(Dr.WEB)

Dr.WEBは「2012年1月のウイルス脅威」をまとめ発表した。1月にDr.Web CureIt!によってユーザのコンピューター上で検出された悪意のあるプログラムの中で最も多かったのは、ファイル感染型ウイルス「Win32.Expiro.23」であった。

脆弱性と脅威
株式会社Doctor Web Pacific(Dr.WEB)は2月10日、「2012年1月のウイルス脅威」をまとめ発表した。1月にDr.Web CureIt!によってユーザのコンピューター上で検出された悪意のあるプログラムの中で最も多かったのは、ファイル感染型ウイルス「Win32.Expiro.23(全検出数の19.23%)」であった。このウイルスは起動されるとシステム内での自身の権限昇格を試み、実行中のサービスを検索して該当する実行ファイルを感染させる。

また、Dr.WEBのウイルスアナリストは1月初め、オンラインバンキングの最新トレンドに対応する機能を備えた「Trojan.PWS.Ibank」のサンプルを入手した。このトロイの木馬亜種はVNCサーバとしての機能に特徴がある。サーバコードは、実際はマルウェアをリモートでコントロールするために使用されるZeus用サーバ(Trojan.PWS.Panda)と通信するためのプロトコルに対応している。さらに、ロシア国有銀行のひとつが使用する特殊なソフトウェアによって処理される情報を監視・傍受するモジュールが搭載されていた。一方で、Windowsロッカーによる被害を受けたユーザからのサポートへの問い合わせ件数に25%の減少が見られた。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

編集部おすすめの記事

特集

脆弱性と脅威 アクセスランキング

  1. Assimp にヒープベースのバッファオーバーフローの脆弱性

    Assimp にヒープベースのバッファオーバーフローの脆弱性

  2. スマホアプリ「ピッコマ」に外部サービスの APIキーがハードコードされている問題

    スマホアプリ「ピッコマ」に外部サービスの APIキーがハードコードされている問題

  3. 「ポケモンセンターオンライン」を装ったフィッシングサイトに注意喚起(ポケモンセンター)

    「ポケモンセンターオンライン」を装ったフィッシングサイトに注意喚起(ポケモンセンター)

  4. NETGEAR 製ルータにバッファオーバーフローの脆弱性

  5. JPCERT/CC、仮想通貨マイニングツールのXMRigの設置を狙った攻撃を順序立てて詳説~対策マニュアルとしても有効

  6. PlayStation公式になりすましたアカウントに注意喚起、個人情報要求DMも

  7. HOME SPOT CUBE2 に複数のバッファオーバーフローの脆弱性

  8. メルカリがフィッシング詐欺に注意喚起、アプリの利用など推奨

  9. 「GROWI」にWebブラウザ上で任意のスクリプトを実行される複数の脆弱性(JVN)

  10. 同日に再攻撃やフリーツール悪用も、2022年下半期 IPA 届出事例

アクセスランキングをもっと見る

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×