Windows Mediaの脆弱性を悪用する攻撃の検知状況、限定的ながら要注意(日本IBM) | ScanNetSecurity
2024.07.27(土)

Windows Mediaの脆弱性を悪用する攻撃の検知状況、限定的ながら要注意(日本IBM)

日本IBMは、東京SOCにおいてWindows Mediaの脆弱性(MS12-004)を悪用する攻撃の検知状況をブログで発表した。東京SOCでは、2012年2月に入り徐々にこの攻撃を検知するようになっているが、検知数は小規模で、攻撃範囲は限定的という。

脆弱性と脅威
日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は2月7日、東京SOCにおいてWindows Mediaの脆弱性(MS12-004)を悪用する攻撃の検知状況をブログで発表した。東京SOCでは、2012年2月に入り徐々にこの攻撃を検知するようになっているが、検知数は小規模で、攻撃範囲は限定的。本脆弱性を悪用する攻撃コードがホスティングされたサイトは、韓国や米国の改ざんされたWebサイトが中心となっており、一例として以下が確認されている。

www. [省略] .co.kr/data/nea/kr.html
www. [省略] .co.kr/data/nea/video.mid
www. [省略] .com/i/ie6.html
www. [省略] .com/i/test_case.mid
media. [省略] .com/img/ms.html
media. [省略] .com/img/yty.mid

攻撃の中には、先日公開された本脆弱性を悪用するPoCをそのまま利用しているケースも確認されている。また、同時にJavaの脆弱性(CVE-2011-3544)などを悪用しているものも存在する。この攻撃で感染するウイルスは複数確認されているが、「Poison ivy」と呼ばれるRAT(Remote Access Trojan)をインストールしようとするものもある。「Poison ivy」を代表とするRATをインストールされたシステムでは、PCに内蔵されたマイクによる盗聴やキー入力の監視、Webcamによる盗撮、スクリーンキャプチャなど情報漏えいにつながる不正な操作をリモートから行われてしまう可能性がある。東京SOCでは、現在は攻撃範囲が限定的であるものの、今後大規模に発生する可能性もあり、早急なパッチの適用を呼びかけている。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

編集部おすすめの記事

特集

脆弱性と脅威 アクセスランキング

  1. Assimp にヒープベースのバッファオーバーフローの脆弱性

    Assimp にヒープベースのバッファオーバーフローの脆弱性

  2. 「アダルトサイトを閲覧している姿を撮影した」脅迫メールの報告が急増(IPA)

    「アダルトサイトを閲覧している姿を撮影した」脅迫メールの報告が急増(IPA)

  3. スマホアプリ「ピッコマ」に外部サービスの APIキーがハードコードされている問題

    スマホアプリ「ピッコマ」に外部サービスの APIキーがハードコードされている問題

  4. 「ポケモンセンターオンライン」を装ったフィッシングサイトに注意喚起(ポケモンセンター)

  5. NETGEAR 製ルータにバッファオーバーフローの脆弱性

  6. JPCERT/CC、仮想通貨マイニングツールのXMRigの設置を狙った攻撃を順序立てて詳説~対策マニュアルとしても有効

  7. PlayStation公式になりすましたアカウントに注意喚起、個人情報要求DMも

  8. Apache HTTP Server 2.4 に複数の脆弱性

  9. メルカリがフィッシング詐欺に注意喚起、アプリの利用など推奨

  10. 「GROWI」にWebブラウザ上で任意のスクリプトを実行される複数の脆弱性(JVN)

アクセスランキングをもっと見る

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×