株式会社Kaspersky Labs Japan(カスペルスキー)は1月27日、ロシアKasperskyが12月29日に公開したリリースの抄訳として、DuquおよびStuxnetによる感染に関する新情報を発表した。Kaspersky Labのエキスパートによる研究の結果、これらのマルウェアの背後に同一の集団が存在することが確認され、ターゲットに合わせて柔軟にカスタマイズ可能な単一のプラットフォームが使用されていることを仮定できたという。さらに、このプラットフォームはStuxnetの大流行のはるか以前に開発され、これまで考えられていたよりも積極的に利用されていた可能性があるとしている。このプラットフォームは、作成者がチルダ(~)で始まるファイル名を使う傾向にあるところから「Tilded」と呼ばれている。同社エキスパートの見解では、このプラットフォームを使用して、StuxnetおよびDuqu、さらにはそれ以外のマルウェアが作成されている。この関連性は、2011年8月に攻撃を受けたと考えられる感染システムの調査で、Stuxnetの1変種で使用されていたものと似たドライバが発見されたことによる。さらにその後の調査によって、類似の性質を持つドライバーは全部で7種確認されている。