フォーティネットジャパン株式会社は1月16日、2011年12月における脅威の状況に対する調査レポートを発表した。本レポートは、同社のFortiGuard Labsが世界中で稼働しているFortiGateネットワーク セキュリティ アプライアンスおよびFortiGuard Labsの監視システムから収集したデータに基づき、過去4週間の脅威に関する統計およびトレンドを収集・集計したもの。レポートでは、最も流行したボットネットのひとつである「Lethicボットネット」の通信トラフィックが、新たな場所で検出されたと報告している。Lethicは2008年に初めて発見され、最初は違法薬品販売スパムメールの配布に利用された。一時はISPとの連携で沈静化したが、昨年4月までに再度発生している。また、「Foncy」と呼ばれる新しいAndroidのトロイの木馬が、Kaspersky社のDenis Maslennikovによって発見され、その後フォーティネットのヨーロッパを拠点とするFortiGuard Labsで解析された。ユーザの同意なしに短縮番号にSMSメッセージを送信するダイヤラーであり、現在フランスで広まっている。