米クアルコム(Qualcomm)は10日(現地時間)に行われたCES 2012の基調講演において、スター・トレックに登場した医療機器を製作したチームに700万ドルを贈る「クアルコムトライコーダーXプライズ」を発表した。 「Xプライズ」はXプライズ財団によって行われるコンテスト。その第1回「アンサリXプライズ」は人類初の民間による有人宇宙旅行を実現したチームに1000万ドルを贈るというものだった。同コンテストではスペースシップワンチームが課題をクリアし、賞金を獲得している。 クアルコムトライコーダーXプライズはクアルコムが後援するコンテストで、架空の医療機器「トリコーダー」の実現を目的としている。トリコーダーは人気のテレビSFドラマ「スター・トレック」でドクターマッコイなど歴代ドクターが使用していた医療機器。ハンドヘルドの小型の装置で、プローブを患者にかざすだけで、患者の血圧などのバイタルを始め、病気や怪我の診断が瞬時にできる。 コンテストの課題は30人の被験者の15の異なる疾患を診断できるモバイルプラットフォームを開発すること。コンテストには誰でも参加でき、書類選考ののちアメリカで本戦が行われる。