東京電力は6日、千葉県内にある千葉火力発電所敷地内で設置を進めているガスタービン発電設備を「コンバインドサイクル方式」に変更すると発表した。東日本大震災以降、電力の需給が逼迫する中で、供給力確保策の一環として、千葉火力発電所敷地内に緊急的な設置を決定した3台のガスタービン(合計出力約100万kW)を、当初の予定どおり今年7月までに全台運転開始するが、2014年7月までに3台のガスタービン全てをコンバインドサイクル方式に変更し、恒常的な電源として活用していく。これにより合計出力150万kW、熱効率約58%を達成することになり、これまでの計画と比べ約50万kWの出力増加に加え、環境負荷の低減を図る。同社は今後も、発電設備の計画外停止や需要増加に伴う電力需給バランスの変化に対し、昨年の夏に設置した緊急設置電源の稼働などにより安定供給を確保していくとしている。