2011年5月25日、改正された電子プライバシー指令の実施が、華々しくというよりは、ひっそりと可決したのは、たった2つの加盟国がブリュッセルに完全な告知を提出した後のことだ。欧州連合を構成する残る25カ国は、締切期限を守る事ができなかった。
同コミッションは、指令に詳述されているすべての法案の施行が国内法令と置き換えられる必要があると、はっきり述べているにもかかわらず、その時点で英国は、ブリュッセル当局に部分的な告知しか提出していなかった。
欧州委員会のViviane Redingは、電子プライバシー指令施行の期限を無視した加盟国の数に驚いたと、6月、本稿記者に語ったが、そこには企業がクッキーのオンラインでの使用ついて、より正直になるべき要件が含まれている。
「相変わらず、12月25日になってクリスマスだと驚く人々がいますが、2、3年前に可決された法律が、その日に適用されねばならないことに驚く政府にも良く遭遇します… これはクッキーに関してだけでなく、私が抱える一般的な問題なのです」と彼女は述べている。
「この決定は出し抜けなものではありません。共に行ったのは関係閣僚会議、さらには欧州議会なのです… 何かを決定したら、それを適用する。さもなければ我々は、その国を裁判に持ち込みます。」
しかし英国政府は、1年間、法律の施行を延期することによって、EU内のサイトがブラウザーにクッキーをインストールする際には、訪問者に対して同意を得ることを要求する指令を遵守するという重荷から、事実上、Webオーナーを解放するという決定を下したのだ…
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(翻訳:中野恵美子)
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